警察が2日後にしか来ない街では暮らしたくない

読書

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どうも、ぶちおです。

アメリカに生まれなくてよかったと思いました。

デジタル・ファシズム

デジタル・ファシズム:日本の資産と主権が消える』(堤未果(著) NHK出版 2021/8/31)

という本を読みました。

「デジタル改革」と称した「売国ビジネス」が進んでいるといいます。

米国、中国、GAFAなどの巨大資本に行政、金融、教育といった国の中枢機能が侵食されつつあることに警鐘を鳴らす内容です。国民が注意を向けないのをいいことに、デジタル改革に関連する法案が次々と成立しており、その内容が米中GAFAのビジネスに繋がっているといいます。

日本人は与えられたルールの中で頑張るのが得意な民族で、ルールを作るのは他国にやられっぱなしのイメージがありますが、そのイメージが強化されてしまう内容と感じました。

「公共」が消えた自治体

この本で一番気になったところは「スーパーシティ」を取り扱った章で、ジョージア州フルトン郡から「独立」して行政サービスを完全民営化したサンディ・スプリングス市の様子です。

せっかく稼いで収めた税金が、市内の低所得層や障碍者、高齢者福祉に使われるのはいかがなものか?貧しい子供の教育や食事に使われたところで、リターンが得られなければ無駄な投資だろう。自分たちはこんなに頑張って富を得たのに、その大半が何も努力しない人たちのために流れるのは、理不尽かつ無駄ではないか?

そこでスピードと効率を重視する彼らは、最も合理的な選択肢を選ぶことにした。郡から独立し、富裕層の富裕層による、富裕層のためだけの自治体を立ち上げたのだ。

引用元:第2章「スーパーシティ」の主権は誰に? p49

結果、すべての公共サービスは民間企業が効率重視で運営することになり、警察や消防車は到着まで90秒となりました。

一方、そこから一歩出た地域では、富裕層がいなくなって税収が激減した影響で警察がいなくなり、隣の郡から応援を呼ぶことになりました。到着までは2日かかります。消防車も同様です。警察がくるのが2日後となれば犯罪し放題で、毎日のようにコンビニ強盗が起こるそうです。

まるでマンガや映画に出てくるような状況ですが、アメリカでは現実にあるんですね~

日本ではさすがにここまでの分断は起こらない気がしますが、アメリカは日本の10年先の姿とよく言われるので、少々気になります。

またもや「竹中平蔵」

この本にも下の記事で取り上げた「竹中平蔵」の活躍っぷりが書かれています。

「スーパーシティ構想の有識者懇談会」の座長としてキャッシュレス化を押し進め、PayPayを手掛けるオリックス、PayPayの提携会社であるSBIホールディングスのビジネス拡大に尽力したと言います。

オリックス、SBIホールディングスともに、竹中平蔵氏が社外取締役を務めているというからびっくりです😮

いろんな意味ですごい人なんですね。

終わりに

アメリカに生まれていたら、警察が2日後にしか来ないところで生活していたかもしれません。

そうなったらセミリタイアどころじゃないですね。

日本は色々と問題有る国ですが、節約系の流派に属する非戦闘タイプのセミリタイア者にとっては、そこそこ「当たり」を引いたといえるのではないでしょうか。

Posted by ぶちお